歴史の視座 ナショナリズムと冷戦の歴史 第2回

 

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5/20 今日は第2回目の講義.

 

それでは板書とってみよう.

 

ナショナリズムの起源

ⅰ. ナショナリズムの起源には2つの説がある.

(a) 近代の産物(通説)=1800年前後の欧州の現象

(b)近代以前=前近代の民族意識の関係

 

ⅱ. ナショナリズムの近代説:4つの説明が含まれる

(1)思想の産物:フランス革命の中心的役割(ケデュリー)ー>2つの類型

 (a)フランス革命の産物=フランスナショナリズム

 啓蒙思想(ルソーの『社会契約論』1962年にて,自由平等な状態からなる個人の自然状態を求め,君主制を批判する. そして個人との契約をすべきとする. 共和国において主権を握るのは人民であると述べる. =人民主権=人民が主権者として立法しそれに服従する. )

     シイエス『第3身分とは何か』(1789)では,ルソーの考えを肯定する.

  第3身分とは全てである=単一の国民である!=共通の権利を持つもの

  つまり貴族・聖職者・特権身分は「共通の権利の敵」

  この流れをふまえて,「第3身分で国民議会を作ろう!」

  ->1789.0. 国民議会を宣言して新憲法起草を行う

  1792. 4. 革命戦争が発生する 同年6.

義勇兵の終結=人民主権と愛国心の結合

 Cf. 「ライン方面の軍歌」->1795 フランス国家になる!

   「ラ・マルセイエーズ」として知られるように

  革命によって発生したナショナリズム=内発的ナショナリズム

   「革命の産物」と呼ばれるようになる

  国民一人一人が合意した革命であった!

*これが今の世界で起こるとは到底考えれないが,もし起きるのであればビッグウェーブになりそう!

 

(b)外国制服の産物=ドイツ・ナショナリズム

   1799-革命戦争の形から征服戦争へ移り変わる. 1806.8.神聖ローマ帝国崩壊へ. 10.プロイセン占領へ

 フィヒテ『ドイツ国民に告ぐ』(1808)にて...

 ドイツナショナリズムの生みの親がこのフィヒテとなる!

 どのようにナショナリズムを基礎づけていったのだろうか. 

 ドイツ人の国民的性格:

①言語=自然に基づく「国民間の内的境界」

②宗教=精神の自由を愛する「根源的民族」(Urvolk)

 祖国民=民族を愛し,民族の為に働き,自己犠牲をする ->国民教育を植え付けていこう!            

*根拠が甚だしく感じられないwwww

 民族のための自己犠牲とは...

①ローマ人に対するゲルマン人の闘争の歴史

②イタリア人に対するプロテスタントの抵抗の歴史

 

プロイセン改革とは...愛国主義・徴兵制

 1813. 3. フランスに対する解放戦争 10. ライプツィヒ諸国民の戦争

 ドイツナショナリズム=外発的ナショナリズム(征服の産物)

 フランス支配からの脱却を目指したナショナリズム

 ドイツが持っていた国民定義:言語宗教歴史などを共有する民族=歴史的に生成した自然成長物

 歴史主義(民族の個性=固有の価値)と祖国愛の結合

(2)運動の産物:国家権力の獲得と独立を正当化する政治運動(ブルイリ)

 19世紀欧州のナショナリズム運動を説明可能か:3つの類型がある

 (a)小国の統一・加入型:1848ドイツ三月革命(大ドイツ主義->小ドイツ主義)

 Cf. 「ドイツの歌」(1841):「世界に冠たるドイツ」「統一と法と自由」

 ->ドイツ国家へとなっていく

 (b)大国からの分離・独立型:ギリシア・セルビア等バルカン諸国の独立(1830・1878)

    (c)両者を結合した分離・統一型:1848北伊のロンバルディア王国・ヴェネト王国+北米13州独立 

 

(3)産業化の産物:社会の構造転換の産物(ゲルナー)

(4)文化・想像力の産物:

 文化政策(初等教育や国民祭典)の産物(ホブズボーム)

 創造力が産んだ「想像された共同体」(アンダーソン)

 

ⅲ.ナショナリズムの前近代説

16・17世紀の英国・和蘭に存在=国民の自己意識≠ナショナリズム?

近代以前の国民意識:「祖先に関する神話・象徴を共有する民族集団」(A・スミス)

 ex. 本居宣長(1730-1801):古事記=>古道=「大和魂」->自民族中心主義

前近代の国民意識:近代ナショナリズムと結合する可能性

 (a)内発的ナショナリズム:前近代意識と断絶する

 (b)外発的ナショナリズム:前近代意識と連続しやすい

 

ⅳ. 国民の2つの見方:Cf natio 出生

 (a)主観的基準:主観的願望・意欲の表明

 ルナン「国民とは何か」(1882):国民=過去の記憶を共有,未来の合意で形成される連帯心,「日々の人民投票」

ロシアがクリミア統一の時の人民投票=フランス革命の人民投票

 (b)客観的基準:言語・宗教・歴史などの共有=同質性の基準,「単一不可分の国民」

  

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